洗濯のコツ・シルク、ウール編

ウールやシルクの汚れを落とすコツをまとめてみました。

できるだけドライクリーニングで

ウール・シルク100%のものは、
基本的にご家庭で洗うことやめたほうが無難です
特にウールの場合、いいものであればあるほど毛羽立ちやすいし、
シルクは縮んでしまいます。
ウールが毛羽立ってしまえば元には戻らないですし、
シルクも縮んでしまったからアイロンで・・・・とやっても、
やはり元には戻りません。
ウールやシルクを洗う方法は、"デリケートな繊維を洗う"に書きましたが、
水気を嫌う素材なので、
大切なものは特にドライクリーニングに出した方が良いです。


ウォッシャブルのシルク

シルクの服でも自宅で洗える”ウォッシャブル”のものがありますが、
水を嫌うシルクの性質を改善したもので、
しわになりやすいことには変わりないので、
洗い方には気をつけていただきたいものです。
自宅で洗うには手洗いが基本です。
まずシミや汚れのある部分を"中性洗剤"を使ってスポンジでたたくようにして
汚れを浮かせ落とします。
たらいなどにぬるま湯入れ洗濯洗剤を溶かしておいて、
その中で服を手早く"振り洗い"(水の中で洗濯物を”フリフリ”)をします。
すすぎもぬるま湯で振り洗いの要領で2回ほどします。

次に脱水ですがここがポイント!
どうしても絞ってしまいたくなりますが、
"しわ"になってしまうので絞らないようにしてください。
(しわになったら取れません!!)
脱水機にもかけないほうが良いです。
水気を取るには、
服を乾いたタオルにはさむようにして吸い取ればOK。
その後は"陰干し"をします。これもポイント。


デリケートな繊維を洗う

基本的にはクリーニングに出すのが普通なのですが、
モヘア、カシミヤ、アンゴラ、ウールのセーターもご家庭で洗うことも出来ます。
ですがこの方法は急ぎの場合などの特別のものになりますので、
毎回の洗濯にはお勧めしません。

ウールなどを洗う洗剤は台所用の中性洗剤でも使えますが、
なるべく"絹・ウールなどのおしゃれ着用洗剤"を使ってください

ぬるま湯におしゃれ着用洗剤を溶かして洗浄液を作り
その中にセーターを10分ほどつけておきます。
まず首回り、袖口、すそ部分の汚れをつかみ出すように
"つかみ洗い"をします。
首回り、袖口、すその部分は汚れが強くつきやすい所で、
洗浄液がきれいな最初のうちに汚れを溶かし出しておきます。
その後、セーター全体をやさしく押し洗いをして
全体の汚れを溶かし出していきます。
決して手荒くしないようにしてください。

すすぎは水で、同じ要領で押し洗いします。
手洗いすすぎの場合は泡が立たなくなるまで、
洗濯機すすぎの場合は、弱流ですすげるソフトモードがいいでしょう。
ソフトモードですすぎを"2回ほど"行ってください。
柔軟剤をいれるなら最後のすすぎの時にしてください。

すすぎが終わったら脱水をしていきますが、
脱水のときにもっとも"しわ"がつきやすいのでご注意を!!
しかも1度しわがつくと取れませんので・・・。
洗濯機の場合20〜30秒程度、手の場合は軽く絞る程度でやめておいてください。
あとは"平干し用ネット"やお風呂のふたなどの"平たい板"の上で
水気を取る程度に干し、
完全に乾かないうちにハンガーにかけかえて十分に干します。


サマーセーターを洗濯機で洗う

サマーセーターはニット製のものが多く、
袖口や首周りが汚れやすいし汚れが目立ちやすくもあります。
女性物の場合などは特に脱ぎ着するときに、
"ファンデーション"などがつくことが多く厄介です。
(試着するときに注意があったりもしますね。)

洗濯機で洗う場合、まずやっておきたいポイントは2つあります。
首回りや袖口の汚れはそのまま洗濯機だと落ちにくいので、
まずぬるま湯に洗剤を溶かした洗浄液をつくり、
つまみ洗いをして汚れを浮かせておきます。

次にゴム編みの部分、
サマーセーターの袖口や首回り、すそ部分は
洗濯機で洗っていると伸びやすいので、輪ゴムなどで止めておきます。
これで下準備は完了。

あとは洗濯ネットに服を入れて洗濯機にかけていきますが、
強い水流で洗うと型崩れを起こしますので、
"手洗いモード"などやさしい洗い方を選んで
スイッチオン。

サマーセーターの色・風合いを落としてしまいますので、
漂白剤入りの洗剤などは使わないでください。
基本的におしゃれ着用洗剤を使っていただきたいですが、
急な場合でおしゃれ着用洗剤がないときには台所の中性洗剤でもOKです。

いろいろ洗い方が選べる洗濯機の場合なら、
洗いは3分程度、脱水は20〜30秒程度にしましょう。
あまり長い時間をかけると、これもまた型崩れを起こします。

干すときはいきなりハンガーを使わずに"平干し"をしてください。
水を吸った状態だとハンガーにふれている部分に重さがかかりすぎて、
型が崩れてきます。
専用の平干しネットもありますが、
”お風呂のふた"など平たい板の上に広げて干すのもOKです。
ただし、お風呂のふたや板を使った場合、完全に乾かすと、
板についている部分に板の色がついたり、
バリバリになってしまうことがありますので、
あらかた乾いて水が切れたら、ハンガーにかけて普通に乾かしてください。


サマーセーターを手洗いで洗う

サマーセーターを洗濯機で洗う方法を紹介しましたが、
不安要素も多いので"手洗い"のほうが安心という方もいるかもしれません。
ここではサマーセーターを手洗いする方法を紹介します。
まず手洗いのコツとして、手早く洗うことが重要です。
といってもバシャバシャ洗うのではなく、やさしく押し洗いをします。

使うのは洗濯機のときと同じで、
漂白剤の入っていないおしゃれ着用の洗剤、
無いときには台所用の中性洗剤です。
これをぬるま湯に溶かして洗浄液をつくり、
その中に軽くたたんだサマーセーターを入れて、やさしく押し洗いをします。
すそ部分や袖口、首回りはつかむようにして
決して手荒く洗わないように気をつけてください。

すすぎに移る前にあらかた洗浄液をセーターか絞り出したいものですが、
ギュっと絞ることはやめて、水を切る程度の感覚で軽く絞るようにします。

次はすすぎですが、これも洗いと同じで手荒くすることなく、
押し洗いの要領できれいな水と取り替えながら、2〜3回すすぎをします。
干す前の脱水は洗濯機で20〜30秒の軽い脱水をします。

干す方法は、これまた"平干し"で。
平干し用のネットがあればよいですが、
お風呂のふたなど平たい板を使ってあらかた水気を取ってから、
ハンガーにかけかえて十分に干せばOKです。


汗の対処をする

麻で出来た服を1日着たら、
汗を飛ばすために風通りの良いところに影干しをします。
冬でも気がつかないうちに人は1日0.5ℓの汗をかいているので、
ホコリやゴミがつかないようによく乾かすようにします。
その時陰干しをしている状態で、
乾いたタオルとよく絞ったタオルを使って、
軽くたたくようにして服が吸った汗を出していきます。

その方法は、
汗ジミのできやすい脇の下や首回りの部分の裏に乾いたタオルを当てて、
乾いたタオルに汗を移すような要領で、
その上から濡れたタオルでポンポンと軽くたたいていきます。
服が洗うほどでもない状態ならばこうして手入れをしておけば良いです。


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