ラクに掃除するコツ・ふすま・障子編
張り替えたばかりの障子はとてもきれいで、気持ちよいもので、
出来ればその状態をいつまでも保ちたいものですが、
障子の"さん"というのはとてもホコリが溜まりやすい部分です。
しかし、"さん"を雑巾がけするのは結構難しく、
障子が黒ずんでしまったり、へたをすると障子を破いてしまいます。
かといって、掃除機にアタッチメントをつけても完全には吸えないことが多いです。
"綿棒"をすこし濡らして"さん"の上をすべらすのもいいのですが、
100円ショップなどに売っている、絵や習字の"筆"を用意しておくと、
"綿棒をたくさん使ってしまった"などということもなく、
経済的で、また、障子を傷めることなく、
比較的簡単に障子のさんのホコリをとることが出来ます。
障子紙が破れていると気になりますが、
自分で張り替えるのは面倒で、なかなか手が出ない人が多いと思います。
でも、コツをつかめば割と簡単に出来ます。
●まず、古い障子紙をはがします。
このときに、わざと破る人がいらっしゃいますが、
これは出来るだけやめてください。後が面倒になります。
"さん"に沿って、軽く絞った雑巾をすべらせて、十分に湿らせます。
ほんの十数秒待って、端からはがしていくと、
パックのようにはがれやすくなります。
●のりづけをします。
"のり"はまんべんなくつけてください。
しかし、"さん"の上に盛り上がるほどつけることは避けてください。
出来るだけ"薄く"のりをつけるようにしてください。
変り種の裏技として、"のり"に"酢"を混ぜる方法があります。
酢を混ぜておくと次に張り替えるときに、障子紙がはがれやすくなります。
●障子紙を貼ります。
障子紙は、基本的に2種類あって、
幅が30cmほどのものと、90cmほどのものがあります。
幅30cmのものは、"さん"のところでつなぎながら貼るもので、
仕上がりがきれいになりやすいですが、いわばプロ用の障子です。
一般的には、幅90cmの広いものを使いましょう。
のりをつけた"さん"の上部に、障子紙のロールをそのまま置き、
下まですべらすように貼っていきます。
すべらせる時には、障子をきれいに”ピン”と貼るために、
障子紙のロールを浮かせないように気をつけてください。
下までいったら、10cmほど余裕をもって適当な部分で切ります。
●余分な障子紙を切ります。
よく切れるカッターなどを用意してください。
切れが少しでも悪い場合は(障子紙を引きずってしまうような時は)、
すぐに刃を替えてください。
周りの余分な部分を切るときは、
"のり"が乾かないうちに行ってください。
定規をあてがい、のりが湿っているうちに切ると切り口がきれいになります。
短い定規を使っているときは、定規をあてがいなおすときに、
カッターの刃を"さん"から離さないように、
刃をそのままにして定規だけを動かすことで、"継ぎ目"なく切ることが出来ます。
ふすまを張替えきれいにしても、
引き手で開け閉めをするので、どうしてもふすまの引き手周りは、
汚れが目立ってきてしまいます。
その部分だけのために、ふすま全体を張り替えるのは大変なので、
パッチワークのように、
きれいな千代紙や布を貼っておくのも良いかもしれません。
ご自分の好みで、形や張り方を工夫すると、
インテリアのアクセントになりますし、ふすまの汚れを隠すことが出来ます。
押入れやふすまのたてつけの問題もありますが、
開け閉めが大変だったり、すべり過ぎるということがあります。
そんなときの簡単な対処法は、
●滑りすぎる場合、
敷居にベビーパウダー"を少量振りかけます。
すると、ベビーパウダーが湿気を吸って、
すべりの抵抗になり、ちょうど良くなります。
●滑りが悪い場合
たてつけが悪く、引っかかるようならば、
戸の枠を削ることになりますが、
その前に、敷居に"ロウソク"をこすり付けることで
ロウが敷居について、
戸の滑りがよくなり戸の動きがスムーズになる場合があります。
敷居にロウを塗っても引っかかりが直らない場合は、
戸当たりを直す”カンナ”で少し削ることになります。
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